【Dear.Mr「F」】歌詞とMVの意味を考察!Fはフランケンシュタイン?

潜潜話

・【Dear.Mr「F」】を聴いてみたんだけど歌詞の意味が全然わからない!
・「F」はフランケンシュタインって本当?

・MVはどんなストーリー?出てくるキャラクターは?

こんな疑問を解決します。

☑本記事の内容

・1.【Dear.Mr「F」】の歌詞全文とMVを徹底考察

・2.MVに出てくる謎のキャラクターたちを紹介

この記事の著者である僕は、ずとまよファン歴が6年ほど。

去年Spotifyで上位0.05%のファンに入り、合計10274分聴きました。(約丸7日分)

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この記事はあくまで僕個人の解釈であり、歌詞の意味を断定するものではありません。

解釈は人それぞれだと思います。みなさんもぜひ自分なりに考察してみてください。

【Dear.Mr「F」】の歌詞全文とMVを徹底考察

小説「フランケンシュタイン」との繋がり

【Dear.Mr「F」】の「F」の正体は、フランケンシュタインです。
1st LIVE『まだまだ偽りでありんす』にてACAねさんは、この曲について「人間に恋したふらんけんの話」と言及しています。

では、「ふらんけん」はどんな生物なのか?
それを知るべく、実際に小説「フランケンシュタイン」を読んでみました。

※ネタバレ注意

☑あらすじ

物語の主人公フランケンシュタインは自然科学を学んでおり、自らの手で「理想の人間」を造ることを研究していました。研究の結果死体から生命を作り出すことに成功はしましたが、その容姿は形容し難い程に醜く、理想とは程遠い姿にフランケンシュタインは絶望し、その怪物を残したまま故郷に逃げ帰ってしまいます。

怪物は最初は言語能力こそなかったものの強靭な肉体と知性を持ち合わせていたため、生き延びていきます。
ある日怪物はとある田舎の村で四人の家族を見つけます。その家族は貧しいながらも仲が良く、愛情にあふれていました。怪物は小さな小屋に隠れて毎日その家族を観察しました。その結果人の言語を理解できるようになり、次第にその家族に近づきたい、この人たちなら醜い自分を受け入れてくれるんじゃないかと思うようになります。そして勇気を出してその家族の前に現れますが、残酷にもその家族は逃げ出し、他の人間と同じように自分を忌み嫌い、二度とその村には戻ってきませんでした。

そうした経験もあってか怪物は自分の創造主であるフランケンシュタインを恨むようになり、彼の弟や家政婦、最後は妻までも殺害してしまいました。

原作に登場する怪物には名前がありません。
そのせいか、「フランケンシュタイン」=怪物の名前と誤認されることも多いようです。

当楽曲のMVに出てくるこのキャラが原作の怪物にあたるのですが、このキャラには「ふらんけん」という名前がついています。

したがって当楽曲はこの「ふらんけん」が、人間の少女と出会い、恋をするというオリジナルストーリーだと考えました。

原作ではそのような人間の少女は出てきませんでしたし、そもそも怪物には終始味方がおらず、天涯孤独といった感じでした。

そんな怪物に理解者が居てもいいんじゃないか、居たらなにかが変わったんじゃないかという想いから、原作とは別の世界線でこの曲を書いたのかなと。

以上を踏まえて歌詞とMVを見ていくと、より深く当楽曲の世界観を楽しめるかと思います。

前置きが長くなりましたが、歌詞の考察に入っていきましょう。

1番

追いかけて みたけれど 目を見開いて 逃げていった
緑色 囲まれた この空間から はみ出したら負けだ
あの風車の 下でさ 待ち合わせしよって 約束した
僕の足音 だけが虚しく リズムをとってた

引用:ずっと真夜中でいいのに。『Dear.Mr「F」』歌詞より 作詞ACAね

追いかけて みたけれど 目を見開いて 逃げていった
これはあらすじでお話しした、怪物が四人家族の前に姿を現すも、全く受け入れてもらえず迫害されたシーンですね。

また、”この空間から はみ出したら負けだ
これも原作の、怪物が小さな小屋で四人家族を観察していたシーンのことなのかなと。
自分はここから四人家族を見守るしかなかった。この空間から出て彼らと仲良くなりたいと思ってしまったから、唯一の希望であった彼らからも迫害されてしまったんだ。と、過去を振り返って後悔しているふらんけん。

そしてここからはオリジナル。
待ち合わせしよって 約束した“のはふらんけんが恋した人間の少女とのことでしょう。
ただ、その少女とは会えなくなり、約束を果たすことも叶わなかった。
理由はおそらく、少女がふらんけんの味方をしたために他の人間から迫害され、逃亡するうちに離れ離れになったのだと考えられます。
↓根拠はこちら。矢が痛々しく刺さっていますね。

また、YouTubeのコメント欄から知ったのですが、0:19~0:45建物の光が点字になっており、
「このせかい おわり ちかい ひとは てんしに なれた かわりに ばけもの うまれた ばけもの せかいを よるにした」と書かれています。
(誠に勝手ながら引用させていただきました。)
原作には人が天使になったとか、怪物が世界を夜にしたとかそういった類の話はなかったので、これもオリジナルストーリーです。

暗い 幽い 森の中 取り残された感覚 思い出した
きみ無しじゃ 生きていけないって 依存しそう で厄介さ
もう駄目だ もし触れたら 消えて無くなるんでしょ 真っ白に
だめだ もう僕をさ 見つけないでくれよ お願いだよ

引用:ずっと真夜中でいいのに。『Dear.Mr「F」』歌詞より 作詞ACAね

取り残された感覚“とは四人家族から逃げられ、田舎の村に取り残された時の寂しさや虚しさのこと。

きみ“は少女のことですね。
強靭な肉体を持って生まれたがゆえに、きみに触れただけで消し飛ばしてしまうのではないかと危惧し、一度はきみから離れたのでしょう。

しかし、MVを見てわかる通り、きみが追いかけて来たんです。
唯一の味方であるきみがそばに居たら依存しそうで厄介。だからもう僕をもう見つけないでくれよ。と嘆いています。

そもそも 住む世界が違うな 会いたいよ 迷惑かな
間違えた ふりして笑おう
どうにもならない きみが 空気が 僕のパワーが
消えないことは もう 知ってるよ

引用:ずっと真夜中でいいのに。『Dear.Mr「F」』歌詞より 作詞ACAね

ふらんけんは今まで人間からひどい仕打ちを受けた経験から、
僕と君とじゃ住む世界が違うな」と痛感しています。

お互いのためにも会わない方が良いとわかってはいても、少女との関係を断ち切ることができないのです。

関係を断ってもきみがまた追いかけてくること
きみを消し飛ばしてしまうほど強い僕のパワーが消えないこと
これらがどうにもならないことはもう知ってるよ。と、嘆いています。

2番

ずれても 気付かないまま 輪の中 軽やかな壁が見えた
空気は 読み書きできずに 吸って吐いて 返した
居場所を決めたせいで 凹んで 嵌まって 抜け出せなくなった
無限にある時間はいらない きみが 欲しいなら

引用:ずっと真夜中でいいのに。『Dear.Mr「F」』歌詞より 作詞ACAね

四人家族を小屋から観察しているシーンの回想から始まります。
観察していく中で人間の言葉の読み書きは覚えたけど、空気を読むことはできなかった。
自分の居場所はここだと決めてしまったせいで人間から迫害され、隠れて生活するしかなくなった。

無限にある時間はいらない“というのも、
怪物は強靭な肉体と知性を持っているので、どんなに辛い思いをしようと、不便な生活を強いられようと、生き長らえることは簡単にできるという、皮肉な現実に落胆している様子が伺えます。

もう冷めた きみどころじゃないくらい 時間に 追われたい
醒めた もう僕をさ 突き放してくれよ お願いだよ

引用:ずっと真夜中でいいのに。『Dear.Mr「F」』歌詞より 作詞ACAね

きみを忘れようとするふらんけん。
そんなところにまた、きみがやってきます。
せっかく忘れようとしていたのに。

MVでも、きみが現れた途端に目の前の壁を壊し、これまでの想いが溢れていますね。

2番サビは1番サビとほとんど同じ内容なので割愛します。

大サビ前~大サビ

あぁ、なんか わからなくなりました 自分って誰 あれ 何故なれないの
降らす 張っ苦 胸が堕悪 強がり 群がり 口走り 空回り
僕なりに演じてるよ ひとりぼっちが叫んでるよ
ねえ 気付いてた 知らなかったよ どこに居ても 答えなど無いな

引用:ずっと真夜中でいいのに。『Dear.Mr「F」』歌詞より 作詞ACAね

自分がわからなくなるふらんけん。
降らす 張っ苦 胸が堕悪“は、「フラッシュバック 胸がダーク」の当て字でしょう。
今までの惨めな経験がトラウマとなって甦り、憂鬱になっている様子を表しています。
自分なりに人間に馴染もうとしてみたけど結局一人ぼっち。居場所なんてどこにもない。

今更 ふれた温度 覚えてる 思い出して 臆病になって それだけを ただ 繰り返したくて
どうにもならない きみが 狂気な 僕のパワーが 消えないことは もう 知ってるよ
住む世界が違えば 会えないの? 何処に居ても 伝えられたら 変わったかな
ひとりで平気だけど 太陽はあかるいけど きみの足跡は 消えないよ

引用:ずっと真夜中でいいのに。『Dear.Mr「F」』歌詞より 作詞ACAね

少女に触れたことで、亡くなってしまったふらんけん。
これまではふらんけん目線で書かれてきた歌詞ですが、最後”住む世界が違えば~“は少女目線で書かれています。

きみが何処に居ても、僕はきみのこと想ってるよって伝えられていたら変わったのかな。と、後悔の念を抱いている様子も伺えますが、
ふらんけんを失った悲しみの中でも、前を向いて生きていこうとする少女の姿が最後描かれ、終わっています。

MVに出てくる謎のキャラクターたちを紹介

MV制作は「すとレ」さん。
ここではユニークなキャラクターたちを紹介します。

ずとまよの公式HPで右上のぐるぐる回ってる再生ボタンを14回押すと、
ランダムでキャラクターのプロフィールが出てきます。
時間がある方はぜひやってみてください。

にらちゃん(Dear.Mr「F」ver)

主人公。
各MVで顔や髪型等違うんですが、全部にらちゃんです。
インナーカラー髪が特徴の女の子。戦いがち。
好物:ゲーム、肉まん、燻製、厚底、コスプレ
苦手:ゲーム、ドリフト(紫)、冬の赤マス

うにぐりくん

蝶ネクタイのハリネズミ♂
マスコット的存在。皆勤賞。
好物:たけのこごはん、電化製品の温もり、秋。
苦手:5メートル走、焚火、ミッキーマウス。
にらちゃん思いで、やる時はやる性格らしい。(3rd MINI ALBUM 〖朗らかな皮膚とて不服〗の特典冊子より)
また、にらちゃんほどではないですが、MVによって顔や大きさが若干違います。
※左下の方にいます。

ふらんけん

黒い小さな生き物で、涙が黄色く光り、熱がこもりやすい。
好物:ロウソク、月、火の粉。
苦手:暗闇、矢印、人混み。

最後に

いかがだったでしょうか。
曲調も相まって、ずとまよの曲の中でもトップレベルに悲しい物語だったかと思います。

特に、LIVEでの【デイアミス】は鳥肌物ですよね。
会場全体がシーーーンとしていて、ACAねさんの声が響き渡る、あの感じ。

スナネコではディアミス歌うんでしょうか?
全曲考察し終わったら、セトリ予想の記事とか書いてみたいな~って思ってます。
(ちなみにこの記事は、2024/7/24に書いています。)

僕は1/23の京都公演(千秋楽)に参戦するんですが、それまでには全曲書きあがってると思うので、いつかガチ予想して投稿してみますね。

それでは今日はこの辺で。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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